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「いわて心の風景」「好日小岩井農場」〜牛と草と

7月25日(月)
読者の皆様、ご無沙汰してます!
記念誌「郷愛」の編集作業に頭がいっぱいで、ブログはお休みしていました。

 会員の皆さんや、花巻市長、花巻市議、地元企業の皆様などお世話になっている方々からの原稿が毎日のように届いて、それを清書して、字数を数えて…という 作業や、地元や岩手県関係の広告主の皆様から、原稿を頂いたり、広告掲載料をいただいたら、お礼のメールをしたり、広告作りのお手伝いをしたり、という地味な作業の日々を送っていました。
 それぞれの原稿を一番最初に読める喜び。「バルチック艦隊〜日露戦争」にまで言及される方もいて、改めて我が在京大迫人会の百年という重みを感じています。

 ご報告が遅くなりましたが、いとこの日本画家・村田林蔵さんから「いわて心の風景」が送られてきました。

Dsc_1541_2                 ※クリックすると拡大します。

             7月6日「好日小岩井農場」

この文章の中で林蔵氏は、自分の絵のテーマについて言及している。

「画家として何を描きたいのか」と自らに問うた時、脳裡に浮かび上がってきたのが「岩手の牛」であった。「そうだ。私だけの牛が描きたい。」そして完成した絵が、院展への記念すべき初入選の絵となった。

 私はずっと思っていた。院展で林蔵氏の作品に触れるたび、「なぜ牛?」と。

 初めて、この文を読んで知った。彼の「自分のテーマ」にたどり着くまでの彷徨を。そして、それを見つけた時の嬉しさを。ふるさとへの思いを。

 牛は私にとっても親しい動物だ。

 子供の頃に馴染んだ「七折農園」には、3頭の黒い牛と1匹のヤギがいた(現在のレストランベルンドルフや、ふるさとセンターのあたり)。農園に行く最大の楽しみは、牛に会うことだった。牛小屋は、農園の一番奥の方にあった。あちこちに落ちている馬糞に気をつけながら、緩やかな丘を登る。牛小屋は飼料の草や牛の糞の臭いが入り混じった独特の香りがした。私たち子供は、せいぜい牛たちに干し草とちょっとの塩を口元に持って行ってあげるくらいなのだが、それが自分の子供時代の思い出で燦然と輝いている。

 牛は、声をかけると「ブフォー!」と鼻息荒く、ぐるっとこちらに身体を回し、真っ直ぐ向かってくる。私は牛の顔が好きだ。まつ毛はお人形のように束になってたっぷり生えているし、黒曜石のような澄んだ瞳。彼らはテカテカの鼻面を私の手元に近づけたかと思うと、厚くて長い舌(タン)をデロリンと繰り出して、干し草をムシャムシャいただくのである。牛は、とても真っ直ぐだ。意地悪さ、ヒネクレは微塵もない。子供の頃の私は、引っ込み思案で、活発ではなかったので、そんな「無心で真っ直ぐな」牛の姿に何度慰められたことだろう。

 林蔵氏の文章を読んで、そんな思い出が鮮やかに蘇った。中学三年の頃、農園が人手に渡ってからは、悲しいのであまり農園のことは考えないようにしてきた。悲しすぎると、その部分だけ「記憶喪失」みたいになるのか、牛のことはずっと忘れていた。

 梅雨に入って一ヶ月以上放置していたら、義母の家の庭が、雑草がうっそうと覆い茂ってしまった。編集の方が一区切りついたので、昨日と今日、草刈り鎌で70キロの袋3つ分の草を刈った。刈ったばかりの草の匂いは、なぜかホッとする。だから草刈りの仕事は、嫌ではない。むしろ好きである。それは、子供の頃に嗅いだ牛小屋の干草の匂いや、裏山で遊んだ時の草の匂いが甦るのだろう。

 

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