2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

« ワイドパンツ〜毛虫〜滝の絵を描く | トップページ | 今頃朝顔〜蝶の孵化〜シンクに顔が! »

今年は「国際土壌年」〜「それでは計算いたしませう」

2015年
8月19日(水)
残暑お見舞い申し上げます。

仙台育英、7-0で早稲田実業に勝利!!

涙涙。あと1勝!

一昨日、岩手県花巻市大迫町から帰って来ました。
岩手もけっこう暑かったですが、夜は眠れるから快適〜。
中身の濃い帰省でした。の〜んびりとご報告いたします。
その前に7月に「夏休みっぽい」展示と講演会へ行ってきたので、

取りあえずご報告します。

今年は「国際土壌年」。みなさんご存知でしたか?
7月4日、「土ってなんだろう?」の展示と講演会へ、雨の中出掛けて来ました。

場所は小金井市の東京農工大学科学博物館

2015年国際土壌年記念巡回展「土ってなんだろう?

巡回展主催:埼玉県立川の博物館

     共催:日本ペドロジー学会、一般社団法人日本土壌肥料学会

埼玉県立川の博物館HPより
国際土壌年記念 巡回展「土ってなんだろう?」↓

http://www.river-museum.jp/exhibition/plan/post-48.html

詳細pdf↓

http://www.tuat.ac.jp/event/20150430155532/upimg/201504301606071283919218.pdf

巡回展開催場所と期間

埼玉県立川の博物館(5月30日〜6月21日)

東京農工大学科学博物館(6月27日〜7月11日)

大昆虫展(東京ソラマチスペース634)(一部展示)(7月18日〜8月25日)

京都大学総合博物館(9月2日〜9月13日)

大阪市立自然史博物館(9月19日〜10月18日)

兵庫県立人と自然の博物館(10月31日〜11月29日)

エコプロダクツ展(一部展示)(東京ビックサイト・12月10日〜12日)

ミュージアムパーク茨城自然博物館(12月19日〜2016年1月24日)

何故「」?

私はここ数ヶ月草刈りや土を耕したり、「土」のことばかり考えているので、土についてもっと知りたくなったのです。

「身近な土を活かして使う」というテーマで、浜田竜之介教授が講演をしました。

新聞に講演会の記事が載っていたせいか、150人ほど入る教室は一般の方々でギッシリ。資料が間に合わないほど。最前列に座って、久しぶりの学生気分を味わいました。

Photo_5

内容が深くてとても解り易いパンフレット。(以下このパンフレットから引用

土の成り立ちや、土がどのように役立っているかなど、興味深いお話ばかりでした。

Photo_6                    土には、色んな役目があります。

                   ※クリックすると拡大します。

日本は雨が多く、火山灰のおかげで、とても豊かな土であるとのこと。

日本の土の特徴と種類

Photo_7

※クリックすると拡大します 

日本を代表する土「褐色森林土」
 森林の下の土壌で、表層が黒っぽく、下の方が褐色です。広い面積を占める日本の森林を支えている土と言えます。

日本を特徴づける土 その1「黒ぼく土」
 火山灰(火山噴出物)を材料とする黒くてほくほくとした土で、火山の多い日本ならではの土です。火山灰が厚く堆積している北海道から東北、関東平野、山陰、九州に広くみられます。表層の黒い有機物がたくさんたくわえられていることを示します。草原などでは、表層が非常に黒く、厚いのが特徴です。

Photo_8                   ※クリックすると拡大します
日本を特徴づける土 その2「沖積土」
 
沖積土は川が運んできた土砂などを材料としてできる土で、田んぼとして利用されることが多い土です。日本の平野には田んぼが多く、日本の特徴的な風景の中の土といえます。田んぼの下は水の影響が大きく、見た目にも特徴的な土が見られます。

他に「赤黄色土」、「ポドゾル性土」、「泥炭土」、「停滞水成度土」、「暗赤色土」、「未熟土」、「造成土」などがあります。

教授は、「土」のことばかりでなく、「全体論」(ホリズム)とか、フレデリック・ソディの「富」についての考え方など、深い内容で、短い時間では間に合わない「豊かな時間」を与えてくれました。

【※昨年出版された「経済的思考の展開」桑田学著(以文社)の中で、Frederic Soddyの「富」について紹介されている。

結論は「地産地消」が経済的にもエネルギー的にも利にかなっている、ということでした。(詳しい内容はレポート10枚分位になるので割愛します)

展示は、様々な土の深い地層までリアルにわかる画期的な展示方法。
Photo
関東ローム層の見本がお出迎え。
Photo_2                      関東ローム層の説明

Photo_3
         未熟土
初々しい土です。

Photo_4                       火山灰を含んだ土
Photo_5
        河原の土
とても馴染み深い土。河原の土はしょっちゅう動いています。

Photo_6                 河原の石と河原の石や砂からできた土
石から土になる。その気の遠くなるような道程。
「何らかの有機物が関わらないと土とは言えない」と浜田竜之介教授。

砂丘の研究をしていた時、微生物がいくつも集まり、

「土が生まれる所を見ました」

蟻やミミズが、落ち葉や他の虫の死骸などをせっせと分解したり、運んだり。そんな営みを見るのが好きです。
ミミズは子供の頃から親しんでいるので、かなり太い(直径1cmくらい)のでも平気で掴めます。

土からミミズが現れると、嬉しくなります。

植物が育ちやすい「団粒構造」の土をミミズ達が作ってくれると最近本で知ったら、益々彼らが愛しくなってきました。

Photo_9

団粒構造の図(1)。右端にいるのはミミズちゃん。

※クリックすると拡大します。

Photo_10                       (1)を拡大した図。

                    ※クリックすると拡大します。

Photo_7
         泥だんご
噂のピカピカ泥だんご。初体験で感激しました。
実際持って触ってみたら、ツルツルのピッカピカで磨きこんだ石のようです。

他にも「校庭の土」や「アスファルトの下の様子」とかもあって、「土」をいっぱい楽しみました。
子供たちの夏休みの自由研究にも役立ちそうです。
そして展示の最後に、宮澤賢治さんの詩があって、ビックリ。
Photo_8                    「それでは計算いたしませう」
                 ※写真をクリックすると拡大します

これは賢治さんが農家へ肥料設計した時の様子を描いた詩です。
農民のために尽くそうとした賢治さんの真摯な様子が伝わる、興味深い詩です。
晩年は土を改良するための石灰を営業して歩き、身体を壊したという賢治さん。

国際土壌年」に、その詩はとてもふさわしい気がしました。

日本石灰協会・日本石灰工業組合HP↓

石灰の残した文化遺産001〜宮澤賢治と炭酸石灰(第1回)

http://www.jplime.com/bunkaisan/001/index.html

他の部屋も覗いてみたら、養蚕について詳しく展示室してあったので、ギョッとしました。

Photo

繭作り模型

リアルです。デカイです。

Photo_2               繰り糸機(糸繰り機?)

東京農工大学の工学部は、そもそも蚕業試験掛設置から始まったのです。

国立大学法人 東京農工大学HP

http://www.tuat.ac.jp/index.html

最初は農学部と工学部が分かれていました。

東京農工大学工学部の歴史

   1874年 内務省勧業寮内藤新宿出張所に蚕業試験掛設置。
    1884年 農商務省へ移管、農商務省蚕病試験場と改称。
    1887年 蚕業試験場と改称。
    1891年 農商務省仮試験場蚕事部と改称。
    1893年 蚕業試験場と改称。
    1896年 蚕業講習所と改称。
    1899年 東京蚕業講習所と改称。
    1914年 東京高等蚕糸学校と改称。
    1940年 現在地の小金井に移転。
    1944年 東京繊維専門学校と改称。
    1949年 東京農工大学へ統合。

受付前に、養蚕をしている浮世絵のクリアファイルや絵葉書などのグッズが販売されていて、いくつも購入しました。

Photo_11

養蚕をしている様子の浮世絵(農工大のコレクション)の絵葉書(10枚セット)。

Photo_12                 クリアファイル。珍しい絵柄で、嬉しい。

建物の外に出ると、記念碑がありました。

Photo_4

※クリックすると拡大します。

 ころころした繭形の石が配されていて、愛らしい。

蚕糸科学教育記念碑

農工大学の工学部が、蚕糸を研究・教育するための学校だったことが記されています。

養蚕学科と養蚕別科は1962年農学部に移管されました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

故郷大迫町はかつて養蚕も盛んで、製糸工場が3つありました。

群馬の富岡や桐生の製糸工場に女工さんが技術を学んだそうです。

祖母は往時を懐かしみ、庭に桑畑を植え、小屋で蚕を飼っていました。

私も小さい頃から、お蚕さんが桑を食べるシャリシャリした音と、独特の匂い、そして白い蚕のふにゃふにゃした感触を覚えています。

またいつか農工大の蚕たちに会いに行きたいです。

« ワイドパンツ〜毛虫〜滝の絵を描く | トップページ | 今頃朝顔〜蝶の孵化〜シンクに顔が! »

土いじり」カテゴリの記事

花巻」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1167966/61229613

この記事へのトラックバック一覧です: 今年は「国際土壌年」〜「それでは計算いたしませう」:

« ワイドパンツ〜毛虫〜滝の絵を描く | トップページ | 今頃朝顔〜蝶の孵化〜シンクに顔が! »