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鳥取〜こんと砂丘とゲゲゲロード 3

2015年
2月14日(土)
バレンタインデー。昨日職場のスタッフに地元のケーキ屋さんの生チョコをプレゼントしたら、すんごく喜ばれた。近所のケーキ屋さんに意外な逸品があるものです。

それに健康診断もあった。昨年より体重は9kg減!腹囲10cm小!ご褒美にドトールのティラミス ミルクレープ。土塀か地層みたいね。マスカルポーネチーズのせいか、ちょっとコッテリ味。これで1kg増か?

Photo_4

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鳥取1日目の夕食。の前に、悲しい事件があった。携帯が壊れてしまったのだ。

ベッドに横になって、あちこちに写真をシュッシュと送っているうちに、余計な写真も削除したくなって、どんどん指が速くなり無我の境地でシュッシュシュッシュ・・・

Photo_3

突然画面は上のような状態でビターッと動かなくなった。

愕然としたが、私は「動いて」と念じつつ、静かに充電器の上に置いた。

1人旅で携帯が動かないのは辛い。しかも外は氷雨。まるで演歌だ。

セーターは編まないけど。

学生時代だったら、しばらく動けなくなるくらい落ち込んでいたことだろう。

(大学時代、落ち込むと平気で一ヶ月登校拒否をしていた私は、卒業が危ぶまれたほど。

こんなに出席日数が少ないのは前代未聞です!

デザイン課の服部先生に怒鳴られた。服部明正先生は、我々デザイン課の教授だが、設計製図の講義も厳しかったし、生徒にもクソ真面目に叱るので、苦手な人も多かった。でも、沖縄の研修旅行では酔っぱらって顔を真っ赤にして別人に。「私はモーツァルトが大好きです!美術は音楽にはかなわないですよ!一瞬で人を虜にするから」なんてでっかい声で言っていた。人間的な先生の一面を知って、ちょっと好きになった。

私の卒業をどうするか教授会に掛けられた時、美術専攻の教授陣を前にして服部先生が私の卒業を強く推してくれたそうだ。私が泣きながら課題の積み木にヤスリをかけている(ちなみにその積み木は木製の立方体で「二キーチンの積み木遊び」の積み木にとても似ていた)姿を見てくれたからか。先生の温情のお陰で、私はなんとか3月31日に卒業。卒業式は出られなかったけれど、「中退」はなんとか免れた。一応袴姿で同じ3月31日卒業の3人と一緒に小さな部屋で卒業証書を受け取った。岩手から母も駆けつけてくれた。

先月デザイン課時代の友人Nさんから、彼女の写真展に行った時のスナップ写真が送られてきた。最後に「ご存知かもしれませんが、服部明正先生が昨年お亡くなりになったそうです」と。

今ここでこうやってなんとか生きているのは、服部先生のお陰です。とても厳しいけど、好きでした。服部先生、ありがとうございました。ご冥福を御祈り申し上げます。)

Photo_5

閑話休題。

もう夕方の6時。いつまでも寝てはいられない(携帯は動かないけど)。

とにかく外に出た。雨はだいぶ小やみになっていたが、風は冷たい。まだ蟹が忘れられない。居酒屋の大きなメニューの前で叫んでいた店員のお姉さんに「1人だけど、蟹は食べられる?」と聞いてみた。

「1人ではちょっと・・・」

ショボン。

もうあまり歩きたくない。旅なのに、情けない。
そんな時、ポッと懐かしい家の明かりを見つけたような気がした。
Photo あ。昼間見つけた「民藝館通り」にあったお店だ。
Photo_2

看板の字がいい。ちょっと高そうだけど、何しろ鳥取に着いてからどこも出掛けていないのだ。勇気を出して入ってみた。

「お一人様ですか?」

お店の御婦人が一瞬ためらった表情を見せたが「どうぞ」と、店内の奥に案内してくれた。

Photo_6 モダンな照明。凝ったデザインの障子。棟方志功の絵。柳宗悦が愛した「民藝」の香りがする。

Photo_7

Photo_8 とても懐かしい。大好きな盛岡に来たようだ。このお店はいったい・・・

棟方志功の絵の右下に何やら説明が掲げてある。長い。

さっきの御婦人に聞いてみた。

「あの〜、ここは民藝運動の柳宗悦さんとご関係がありそうですね。私は岩手の出身で盛岡の光原社が大好きなんです。ここに吉田璋也(よしだしょうや)さんという方の説明書きがありますが、パンフレットの様な物はありませんか?」

「光原社」という言葉に婦人は「あぁ」と納得の表情を見せてくれたが、どうやら団体のお客さんが入るようで、その準備で忙しいのか、それっきり引っ込んでしまった。

仕方ないので、吉田璋也についての履歴と年譜を写真に撮った。

私は奥の丸テーブルに陣取ったが、目の前の長テーブルには、具材が山盛りになった鍋が2つも配置され、今まさに「大宴会」が繰り広げられようとしていた。

メニューが来た。(写真は外にあったメニュー)

Photo_9

迷ったが(お一人様だし)「鳥取和牛バター焼セット」にする。

Photo_9 なんとご飯がおひつに入って出て来た。

「すみませんが、ご自分でよそってください。」

おなごだし。平気平気。おひつなんて、嬉しいではないか。

それにしても美味しそうなお料理だ。

品数の多さもあるけれど、器がいいのである。どの器も落ち着いた色で、適度な重さがあり、手に馴染む温かさがある。

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コメント

ご無沙汰しています。豊ちゃんから服部先生のこと伺いました。恩師が亡くなってしまうのは本当に寂しいですね・・・まじめな中にチャーミングな面をおもちな先生でしたね。ブログお気に入りに登録しました。楽しみがひとつ増えました。

お久しぶりです!
恩師が亡くなるのは、寂しいですよね〜。
これからもよろしく!!

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