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太田記念美術館にて北斎と暁斎ー奇想の漫画展を〜2

5月22日(水)
注文した「うに指輪」が本日あたり届きそうです。
楽しみ楽しみ。届いたら公開しますね!!

太田記念美術館をきっかけについにツイッターを始めてしまいました。
やれやれ。みなさんフォローよろしくお願いします。
ココログと同じアバター、名前も「みみりん」。
同じ名前で出ています♪

「北斎と暁斎ー奇想の漫画展」、カタログ(1800円)をもとに

まず絵を紹介しましょう。

Photo_3 Photo_6

暁斎作「風流蛙大合戦之図」

※5/26まで公開!

蒲(がま)の穂を槍の代わりに持ち、腰に蓮の葉を巻いて戦う蛙たち。

徳川幕府による長州征伐の見立てになっている。右下の大砲にある六葉葵の紋が徳川家を、左上の陣幕にある沢瀉(おもだか)の紋が毛利家を暗示している。(カタログP37より)

5/19の「八重の桜」は戊辰戦争のきっかけになる「鳥羽伏見の戦い」でしたが、
この大判錦絵が制作された元治元年(1864)は、第一次長州征伐があった年(「八重の桜」HP年表より)。
血なまぐさい戦いのニュースを知るやいなや個人か版元が暁齋に急遽依頼したものでしょうか。
テレビもラジオもネットもない時代、大きな事件を人々に知らせる役目も浮世絵は担っていたのか。
それも蛙の姿を使ってとてもユーモラスで笑ってしまう。ところどころで蛙の頭が血を流して切り取られているのが、戦場の禍々しさを伝えています。当時の人々は、食い入るようにこの絵を見たことでしょう。
太田記念美術館がツイッターで、この絵について詳しく語っています。

https://twitter.com/ukiyoeota

海外では河鍋暁斎は北斎の弟子、とずっと認識されていたようです。
でも、北斎と暁斎は72歳も年が離れていて、子弟関係にはなかったようだ。

直接の面識はあったとしても暁斎は狩野派の門弟として修行をしていたのだから北斎から絵を学んだことはありえないだろう。(カタログP13〜14より)

しかし暁斎は北斎の絵に関心を持っていたようで、北斎の作品を手元に置き、模写もしている。「北斎漫画」に対して「暁斎漫画」。北斎が滝を描けば暁斎も滝を描く。北斎が幽霊をおどろおどろしく描けば、こちらも「暁斎百鬼画談」を描くといった具合で、暁斎は北斎をまるでライバル視していた、と言っていいほど常に意識をしていたような気がします。

Photo_7

葛飾北斎(以下北斎)「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」(1833)

※5/26まで公開

Photo_8 河鍋暁斎(以下暁斎)「東海道 名所之内 那智ノ瀧」(1863)

※後期5/31〜6/26公開

Photo_9

北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(1831頃)

日本一有名な絵といってもいいでしょう。

※後期5/31〜6/26公開

Photo_10 暁斎「蒙古賊船退治之図」(1863)

鎌倉時代の元寇に仮託して、長州が外国船を砲撃した事件を描写。

この激しい波の表現は、まるで劇画のようです。

※後期5/31〜6/26公開

Photo_12

北斎「北斎漫画」十二編(1834)

ろくろっ首の綺麗な線!にじむユーモア。

※前期・後期ともに公開

Photo_13 暁斎「暁斎楽画 第ニ号 榊原健吉山中遊行之図」明治7年(1874)

※5/26まで公開

榊原健吉は幕末明治に活躍した直心影流の豪傑。化け物を相手にしても全く動じない修行時代の姿。

今で言えば、プロ野球やサッカーの人気者的な感じでしょうか。

涼しげにウィンク(?)までしてみせる彼の表情がなんともカッコイイ。大好きな絵です。たぶんすごい人気者だったんでしょう。

私は北斎の大ファンなので「北斎漫画」も持っています。

でも、今回の展覧会では珍しく読本の挿絵や絵手本が多く公開されており、あらためて北斎の超絶技巧振りに舌を巻きました。

Photo_14

北斎「和漢 絵本魁」(1836)

武者絵本。那智の滝にうたれる文覚上人。

※5/26まで公開。

Photo_15 山田意斎作・北斎画「釈迦御一代記図会」巻ニ

※5/26まで公開

釈迦の一代記の読本。釈迦が誕生した様子を描写しています。

天上の神々や龍、全体に描かれた雲、地上の貴族たち(?)に囲まれ、釈迦の周囲だけが静かに輝いている様子が見事に表現されています。

暁斎で驚かされたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチのような解剖図を描いていた事。

人を描く時に衣の下の肉体をきちんと把握せよと、若い絵師たちに伝えようとしたのか。

Photo_16 瓜生政和著・暁斎画「暁斎画談 内編」巻之上 明治20年(1887)

古代ギリシャ彫刻のラオコーンの解剖図。

※5/26まで公開

明治になって、西洋の文化が押し寄せるように入ってきたのでしょう。

Photo_17

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瓜生政和著・暁斎画「暁斎画談 内編」巻之上 明治20年(1887)

「河鍋暁斎筆 着眼図法」。裸体を描き、その上から朱色で服を着せる。

※前期・後期ともに公開

 

全部は紹介しきれません。  興味を持たれた方は、とりあえず26日まで公開の前期の展示に急げ!

他に河鍋暁斎といえば、骸骨。ユーモラスな骸骨の絵が沢山あります。

蛙も上手い。難しい事件も蛙の姿で全部表現してしまう。

最後に「北斎漫画」で私が1番好きな絵をご紹介。

Photo_19

北斎「北斎漫画」十二編 (1834)

「風」

※5/26まで公開

太田記念美術館HP↓

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

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