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幕末・明治の超絶技巧について「日経新聞」の記事

12月3日(金)
今朝の暴風雨と雷は驚きでした。
「幕末・明治の超絶技巧」展について、続きです。
残念ながら自分の言葉では表現するのが難しいので、「日経新聞」の記事を転載いたします。

日経新聞11月17日
金属工芸 欧米人を魅了「幕末・明治の超絶技巧」展
 Photo_2

正阿弥勝義「蓮葉に蛙皿」(明治時代、経12センチ)

 生活の欧米化が浸透している現代でも、陶芸や漆の器を使うことが日常的な日本では、伝統工芸の技が粛々と継承されていることに異論を挟む余地はなさそうに思える。しかし工芸の歴史を改めて振り返ると、現代の日本人が輝きを見逃している分野があった。
 東京・六本木の泉古館分館で開催中の「幕末・明治の超絶技巧」展(12月12日まで)が、それを教えてくれた。展示されているのは、美と技の限りを尽くした金属工芸約170点である。
 会場には幕末から明治にかけて製作された刀の鐔(つば)、香炉、花瓶、置物などが整然と並び、華やかながらも節度を持った表現で、熟練の手業を感じさせる。当時欧米の万国博覧会に出品されたものも多く、現地で「ジャポニスム(日本趣味)」が盛り上がったことにも納得がいく内容である。
 正阿弥勝義の「蓮葉に蛙皿」は、純度の高い銅を素材にしたわずか12センチ大の作品だ。蓮葉の曲面の繊細な仕上がりや、さりげない虫食い穴の造形が心をとらえ、指先ほどの大きさのカエルは今にも跳びそうさえ見える。ほかにも魚、昆虫、鳥などを大胆な造形で見せる作品も多く、金工ゆえのきらびやかな表現の中で動物に親しむ心を映しているのが興味深い。
 一方、余白で味わいを見せているのが、金銀の象眼で梅の描写に技を尽くした海野勝珉の「鶯宿梅図盆」。香川勝廣の「菊花図花瓶」は、銀の打ち出し、線彫、金銀の象眼で菊の花と葉をもりもりと描き出したような表現に成功している。

Photo_3

香川勝廣「菊花図花瓶」(明治時代、高さ40センチ)
 

出品作の多くは京都市の清水三年坂美術館の収蔵品という。四半世紀前、ニューヨークで日本の工芸品に出合ったのを契機にこの分野の収集をきわめた同館の村田理如館長の眼力は見事である。
 同展は、来年1〜7月、静岡県三島市の佐野美術館、大阪市の大阪歴史博物館、岡山市の岡山県立博物館を巡回する。
                  (文化部 小川敦生)

 これから、展覧会に行かれるかたは、ぜひ虫眼鏡やルーペなどを持参することをお勧めします。小さな作品も多く、その中にため息が出るような細工がほどこしてあるのですから。

 これぞ、日本の誇るべき技術。物作りを作る人全般(特にフィギアの原型師)に、ぜひ観て欲しい展覧会です。

泉屋博古館分館せんおくはくこかんぶんかん)HP↓

http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

 

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