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「上村松園展」は御婦人方でいっぱい

10月17日(日)
珍しく私以外の家族がそれぞれお出掛けらしい。しめしめ・・・
いそいそと、私は竹橋への行き方を「駅探」でパチパチと調べました。
上村松園展」が、本日最終日だったのです。
竹橋は意外と乗り換えが多くて、ちょっと大変。
東西線竹橋駅を降り、地上に出たらお堀が左手に見えました。迷うことはありません。

同じ目的の御婦人方が国立近代美術館に向かって、束になって横断歩道を渡ってらっしゃいました。

Photo「序の舞」。上村松園の代表作。1936年(昭和11年)発表・233.0×141.3㎝。
この絵は私の理想の女性の最高のものといっていい」(「青眉抄」)と本人が書いているように、松園にとっても会心の自信作なのでありましょう。
私はこの絵を見るのが一つの目的でした。
が、残念なことにこの絵の前は人だかりで、ゆっくりと対峙することはかないません。
まず上半身だけ遠くから見、ラッシュアワー並みの人をかき分けて、前へ前へと身体を押し込み、やっと最前列へ。

真っ直ぐで揺らぎのない線。繊細な筆使い。鮮やかな色。
「どうやって、こんな色を出すんだろうね〜」
後ろで若い画学生らしき女性のため息が聞こえます。
ありがたいことに、この絵のためのスケッチも展示されていました。衣の形、扇子を持つ手などを幾通りも考えている様子。松園がグッと親しく感じられました。

松園が苦しみの末に到達した「花がたみ」。1915(大正4年)。

Photo_2

恋に破れて狂ってしまう女性を描くため、松園は精神病院に赴き、精神を病んでいる方を取材します。そのスケッチも展示されていました。なんという執念でしょう。この絵に関しては一番多くのスケッチがありました。

そして3年後の1918年(大正7年)に発表した「焰」(ほのお)。

Photo_3

今回残念ながら展示替えで見ることがかないませんでしたが、その代わりにA4ファイルを買い求めました。

光源氏の正妻、葵上の病床に生霊となって現れる六条御息所を描いています。

私にとっての松園は「序の舞」よりも「焰」。今見ても全然古びない、胸に迫る作品です。

その他、晩年に描いた母を思いながら描いたとされる2点も、とても清々しくて美しかった。

Photo_4

「夕暮れ」。夕暮れの光にかざして針に糸を通す女性。日常のありふれた1シーンを、こんな風に描いてしまうなんて。

私はよく針仕事をしていた祖母を思い出しました。

Photo_5

「晩秋」。障子のの穴をきれいな花模様で修繕している細やかな手仕事。

その着物と帯は、松園が大好きなものだったようです。

この展覧会は女性率90%くらいでしょうか。しかも着物姿が目立つ、珍しい展覧会でした。

着物姿の美人画を描いてきた上村松園に敬意を表してなのでしょう。

なんとも粋な感じがしました。

遅ればせながら松園に触れることができたので、図書館で借りてきた「序の舞」(宮尾登美子 作)も読んでみることにしました。

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