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新宿歌舞伎町で「アウトレイジ」を観る!〜2

7月6日(火)
暑い!暑い夜、黒くて光る虫が台所に出てくる。

「コンバット」や「ゴキブリキャップ」を仕掛けておくと、やがて薬が効いてきて、ちょっと弱くなって再び現れる。そうなると、もうしめたもの。
私はゆっくりお湯を沸かす。一方彼(ゴキ)には、台所用洗剤などを振りかけて身動きできなくしておく(こうしておくと、取りあえず皮膚呼吸できなくなる)。

怖いです。ゴキブリが?いやいや彼を仕留めるために冷静に対処している自分が怖い。

みなさんは、どんな風に彼等を殺しますか?

さて、映画「アウトレイジ」。
北野武監督は様々なバリエーションで殺し」を描いてみせた。
「痛く」「激しく」「醜く」、「死」や「殺」を、これでもかこれでもかと見せつける。

これは、簡単に「死」を「美しく」描く昨今の映画へのいらだち、増え続ける自殺への憤りのようにも見える。「痛いって、こういうことだよ」「死って軽くないよ」「殺し、殺されるって、怖いことだよ」ってことを、いやというほど見せつけるのだ。正視できないシーンがいくつもあって、逃げ出したくなる。でも目が離せない。何故だろう。心の底で「わくわく」しているのだ、たぶん。

怖いけど、面白くてたまらないのだ。

ストーリー

関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織「山王会」。幹部たちが集まる総会の場で、直参である池本組組長・池本(國村準)は本家若頭・加藤(三浦友和)に呼び出される。弱小ヤクザである村瀬組の組長・村瀬(石橋蓮司)との蜜月が知られ、「村瀬組を締めろ」と命じられる。困ったことになったと、池本は配下にある大友組組長・大友(ビートたけし)に、その役目を押しつける。大友はいつも汚れ役ばかりだ。(映画パンフレットを参考にしました)

北野武監督のヤクザものというと寺島進が出てきたり、音楽は久石譲が担当し・・・がおきまりだったが、今回の「アウトレイジ」では、いつもの仲間ではなく、初めて北野監督作品に出演する俳優ばかり。それも、テレビや映画で馴染みのある彼等がどれもこれも筋金入りの「悪人」=「ヤクザ」を演じているのだから、たまらない。

どの俳優も「北野組」に呼ばれたこと、ヤクザ役を演じることが嬉しくてたまらない様子だ。だから、私も嬉しい。俳優が喜々として演じている映画はいいにきまっている。

ヤクザの組と組との抗争、というと「仁義なき戦い」を思い浮かべるが、「アウトレイジ」は違う。「仁義」では「殺人」は意外とあっさり描かれていた。でも北野武監督はそれが気に入らなかったようなのだ。どこかでインタビューに答えている。「殺され方に、こだわった」そうだ。だから、怖い。でも、随所に「笑い」が含まれている。北野武がビートたけしで培った「漫才」のスピード感が、セリフの応酬や演技に生かされる。

またヤクザの映画、というと伊丹十三監督の「ミンボーの女」を思い出す。

これはホテルマンたちが暴力団と闘っていく話だった。映画公開後伊丹監督が自宅近くで組関係者に襲われたのは記憶に新しいところ。「暴力団をなめるんじゃねぇ!」と言われたような事件だった。

「アウトレイジ」のヤクザは「ミンボーの女」のヤクザより、もっと怖い。リアルだ。

音楽は鈴木慶一。映画のタイトルバックに流れる音楽が、映像の緊張感を高めていて、格好良くて痺れる。まるで「死刑台のエレベーター」のようだ。

それにこの映画のもう1つの主役は車。黒塗りの日本車がこんなに色っぽいなんて。それが束になって走っているところは、ゾクゾクする。

女がほとんど「カス」のように描かれているのも、特筆すべき点。

これは男の映画なのだ。

映画「アウトレイジ」公式HP↓

http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html#/TopScene


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