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マトリョーシカ絵付けスタート!

2月11日(

いよいよマトリョーシカの絵付けにかかることにしました。
絵の具はあこがれのアクリル絵の具。学生時代は高価で手が出なかったけれど、思い切って12色まとめ買いしました。
Photo 緑色が多いマトリョーシカです。
絵付けの先輩によると、前に出てくる絵を最後に塗る・・・とありましたが、これは
「アニメの彩色と逆だな」
と思いました。

私はまだ子供が2,3歳だった頃、「そろそろ仕事をしたい!」と、とにかく家で出来る仕事を探して、アニメの彩色の内職をしていました。
「絵心があると、かえって難しい仕事だよ」
と社長さんがおっしゃる通り、アニメの彩色は今まで描いてきた水彩やポスターカラーなどとは違う、独特の技法です。

  • 絵の具に空気が入ってはいけない
  • 色にムラがあってはいけない
  • 一番表に出てくる色を最初に塗る
  • 筆跡を残してはいけない
  • 絵の具を置くように塗る
  • 画面の裏に彩色する

1日目は会社で描き方の講習を受けます。

始めは瓶に入った絵の具を棒でとにかくかき混ぜる。これは、色ムラをなくすための大事な作業。筆に絵の具をつけて画面にポトッと絵の具を置いて、絵の具の表面をのばしてゆきます。その時画面に空気が入ったときは、裏からパチパチとはじいて空気を抜く。何故空気が入るといけないかというと、そこから光が漏れるから。同じような意味で、絵の具と絵の具の間にスキマがあるのもいけません。筆跡も画面が均一になるように、残らないように。

余白を生かす透明水彩の技法とは真逆!身につけるまで、かなり苦労しました。

自分用のライトBOXと、絵の具を混ぜる金色の棒を買い、いよいよ仕事開始です。
月曜日、彩色の会社に行って原画の方の色彩の指示を見ながら、指定の絵の具を選んでお借りし、家でシコシコと彩色します。最初は「透過光」のバックのための黒1色の絵から始め、段々色のついた仕事が増えてきます。
上手になってくると、いよいよ登場人物の顔を描かせてもらえるようになります。実際にテレビのアニメーションで自分の彩色した絵が動いているのは、やはり嬉しいもの。(当時手がけていたアニメーションは「中華一番!」)

でも、肩が凝る!腰が痛い!目が疲れる!の三重苦でまさに「目」「肩」「腰」。
目薬を差したり、整形外科に行ったりで、彩色の微々たる収入より、医療費で出る方が多くなったので、このアルバイトは半年でやめました。
でも、根気よく続けた方(主婦が多い)は、劇場版の「母をたずねて三千里」の仕事をまかされていて、感心。

今でも覚えているのは、年末に内職アルバイト全員に配られるプレゼント。
それは「カルピス名作アニメーション」のカレンダー!しかもシールつき。
私がこの会社で仕事をしたいと思ったきっかけは「アルプスの少女ハイジ」を手がけた会社だったから。なつかしいキャラクターたちのカレンダーは、名作アニメが好きだった主婦たちに「やっぱり、この仕事続けよう!」と思わせる「力」がありました。主婦の心理をよくつかんでいます。
実際、私は(カレンダー効果か)年明けも何ヶ月かは続けることができました。

今ではCG彩色全盛になったので、私が彩色をしていたのは、手作業の最後の時代かもしれません。でも、アニメーションが沢山の人の地味な作業によって成り立っている、というのを知ることができて、いい経験でした(今でもそうでしょうが)。

たまにその社長さんとすれ違うことがありますが、お元気でしょうか。
あ、会社の名前は「スタジオロビン」です。

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