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「パリ・オペラ座のすべて」はウットリ

10月末の「ザッハトルテ」みたいな濃いスケジュールをこなした私は、御褒美に映画を2本観ました。(ちなみに、私は「観る」をよく使いますが、「見る」でいいんだよ、と文筆のプロから最近教わりました。その方は「共同通信」の基準を使っているとか。でも私は「観る」が好き)
1本は「母なる証明」。そしてもう1本は「パリ・オペラ座のすべて」。

(Bunkamura ル・シネマにて)
Photo もともとバレエ漫画が大好きで、今は山岸涼子の「テレプシコーラ」にはまっています。
バレエ映画(「リトル・ダンサー」)、ミュージカル映画も大好きなのですが、伝統あるパリ・オペラ座のバレエ・ダンサーたちが、日々どんな稽古をしているのか、舞台衣裳は、舞台装置は、どんな人たちが仕切っているのか、この映画はクラシックバレエの秘密が全部詰まっていそうで、興味は尽きません。

監督はフレデリック・ワイズマン。ドキュメンタリー作家の彼は、1995年に「BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界」を描いている、バレエへ愛があふれた方。
今回の映画はパリ・オペラ座の全面協力を得て、2007年から2008年にかけて84日間、密着撮影を成功させました。

映画は、まるで自分がパリ・オペラ座を案内されて自由に色んな部屋を見て回ったような錯覚を覚える。例えば「くるみわり人形」の稽古をしているダンサーと振付家。非常に高い技術を持つダンサーが、(我々にはうかがい知れない)感情表現の微妙なところを、振付家に「こうやるんだよ」と教わりながら、何度も踊る姿。どの場面でも、振付家(けっこうなおじさんだったりする)が自ら踊って、指導しているのに驚いた。ダンサーも、すんなりそれをできたり、何度やってもできなかったりしながら稽古をし、舞台の本番では見事なダンスを見せる。
バーレッスンの様子。指導しているのは、元エトワールのノエラ・ポントワ。
会議をしている。来年秋の「バランシン/ロビンズ」プログラムの宣伝計画について。
「ロミオとジュリエット」公演後のレセプション。ちゃんとしたディナー。
会議やレセプションなど、いつも中心にいるのは、芸術監督のブリジット・ルフェーブル。
大事なところには、必ず彼女が立ち会っている。まるで「パリ・オペラ座のお母さん」だ。

映画の終盤で、彼女がモーリス・ベジャールの葬儀に参列した様子を誰かと電話で話しているシーンがある。同士を失った、彼女の悲しみが伝わってくる。

この映画は、ダンスシーンが素晴らしいのは勿論だけど、舞台衣裳作りの様子、舞台装置の仕組み、食堂、お掃除する人まで、題名の通りパリ・オペラ座のすべてを見せてくれる。
160分たっぷり!
バレエをいかにもやっていそうな、髪型・姿勢の少女がお母さんと見に来ていたのが印象的だった。
来年の3月にパリ・オペラ座バレエ団公演(東京文化会館)があるのだが、誰か一緒に行ってほしい!ジゼルを観たい!

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