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木村大作監督は怒鳴っていた

クリスマス色に染まった新宿。朝1番で向かったのは新宿バルト9。
「劔岳 撮影の記 -標高3000メートル、激闘の873日-」を観に行きました。
丸井のおしゃれなビルに吸い込まれてゆく中・高年層。これは全員この映画を観に来た人々。たぶん本編を観て感動した方たちなんでしょう。
チケット予約した時、前から2つ目の島の前から2列目E列の丁度真ん中20の席を予約しようとチャカチャカやっていたのですが、モタモタしてるうちに「予約できません」になり、誰かにE-20を取られてしまいました。私は泣く泣く隣のE-19の席を取りました。
劇場に入ってから、隣りはどんな人かな?と手ぐすね引いて待っていましたが、なかなかE-20は現れません。
予告が始まってから、彼はやってきました。眼鏡をかけた神経質そうな人です。が、なんと私の隣りがイヤだったのか、ゆっくり観たかったのか、彼は空席の隣りの席へ移ったのです!私が欲しくても取れなかったE-20を彼は捨てたんです!

映画はまだ暗い朝の4時。劔岳頂上に向かって行軍する撮影隊の描写から始まる。
新田次郎原作「劔岳 点の記」の裸の文庫本。ここから木村監督の映画作りがスタートする。
木村監督のこの映画への思い。「自分が撮りたい映画(の話)はこない。じゃあ自分で撮るしかないと。その時この本が頭にあった。明治の測量隊がしてきた事が、映画で俺がやってきたことと重なるんじゃないかと。」
劔岳の山小屋の人々。「撮影なんて危険すぎる。猛反発しました。」
監督は、まずスタッフ4人と劔岳の風景を撮り、編集し、「お金集め」に走る。
その繋いだ山の映像の美しさに、人々が心動かされた。「あの木村さんだから」と、スタッフも続々集結。初めての顔合わせ。そこで監督は全員の前で言う。
「これは撮影ではありません。苦行です。そう思ってくれれば、耐えられるでしょう。」
全員に緊張が走る。

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