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「イーディ」方式で本を書きたいと思っている

「テープ起こし」の記事を書いたら、「あれは、大変よね〜!」と経験者の方からいくつかメールを頂きました。週刊誌の対談とか、座談会とか、難しそうですね。
声が小さい人が聞きにくいのはもちろんだけど、声が大きい人なら聞きやすいかと思ったら、早口だったり、何度聴いても「?」な部分があって情けなくなりました。

このブログ(最初の「さるさる日記」で)を始めたきっかけは、前にも書いたとおり、「父の思い出の記」を本にしたいという願いでした。
父を知っている方々を訪ねてそれぞれの思い出を1エピソードずつ集めて、父の人物像を浮かび上がらせる。私は勝手に『「イーディ」式』と呼んでいます。

私は人物伝を読むのが大好きです。たぶん「野次馬根性」が強く、「のぞき見」好きなんでしょう。ライターさんが書いたのも好きだし、作家なり文化人が自分の家族のことを書いているものも大好きです。山下洋輔「ドバラダ門」、山口瞳「血族」、佐藤愛子「血脈」、梁石日「血と骨」(これは小説ですが、父上を主人公にしている)などなど。(「血」という字がついた題名が多い!)

その中で「本の雑誌」で一時よく取り上げていた、「イーディ」を手に取りました。(「イーディ」ジーン・スタイン&ジョージ・プリンプトン著/青山南 他訳/筑摩書房)

「イーディ」は、イーディ・セジウィックという1人のミューズについて書かれた、とてもぶ厚い本です。イーディは、由緒あるお家のお嬢さんでしたが、アンディ・ウォーホルに見いだされ、その独特のメイク・ファッション・奔放さなどから時代の寵児となってゆきます。

美しいブロンドを思い切りショートカットにして、目の周りに黒々としたアイラインと長いつけまつげ。そして細い足を見せつけるタイツ。その姿は小悪魔みたいで、今見ても魅力的でドキドキします。(近年、彼女をモデルにした映画が公開されました)

この本がとても面白いのは、彼女の先祖の事や子ども時代のこと、学生時代と順を追って、「イーディを知る人々の証言」を並べていく点にあります。それらの証言を読んでいくうちに、広大な農地を持つ由緒ある家のお嬢さんが、ニューヨークという都会で華となり、そして堕ちてゆく様が、ぞくぞくするようなリアリティで迫ってきます。

「イーディ」については、松岡正剛氏の「千夜千冊」でも取り上げられています。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0498.html

証言を重ねて、人物を浮かび上がらせる、このような評伝は、始めてだったので、興奮しました。でも小説でこの方式で書かれたものはあります。有吉佐和子の「悪女について」。

人々がそれぞれ主人公の思い出を語るうちに、(とても複雑な)1人の女が浮かび上がる。

これは、かつてドラマ化もされましたが、かなり面白いです。

そんな「イーディ」方式で、父を知る人々から1エピソードずつお話を聴き、一冊の本にする、ということは実は父が亡くなってすぐ思いついたことなのですが、他人から「話しを聴く」ことは、意外と大変なことだな・・とすぐに気がついて、日々の雑事もあって、なかなか実現せずにいます。

「テープ起こし」だけで、へとへとになっているので、その道程は遠い遠い・・・・・・。

 

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